福岡の会社を“ちょっと”ラクにするローカルDXメディア

福岡市の天気 天気アイコン

価格で買い叩かれる農家へ|“作り手の顔と物語”で指名買いを増やす直売・ネット販売術

価格で買い叩かれる農家へ|“作り手の顔と物語”で指名買いを増やす直売・ネット販売術

「手間ひまかけて作った野菜が、棚に並んだ途端に“その他大勢”の値札に埋もれてしまう」——農家さんからよう聞く悩みです。味も鮮度も負けとらんのに、隣の野菜と見分けがつかんけん、結局は値段で選ばれて買い叩かれる。けど、ほんとに足りんのは品質やのうて、「誰が・どんな想いで・どう食べたら美味しいか」を言葉にすることやったりします。この記事では、直売所のPOPや産直サイト・SNSの商品説明に“作り手の顔と物語”を載せて、「あの人の野菜がよか」と指名で買われる売り方を、AI(ChatGPTなど)の使い方つきでお伝えします。

この記事のポイント

安く買い叩かれるのは品質のせいやない

味が良くても「ほかとの違い」が伝わらんと、お客さんは値段で選ぶしかありません。まず差を言葉にするのが先です。

指名買いは「顔・育て方・食べ方・想い」で決まる

品種や栽培のこだわり、おすすめの食べ方、作り手の一言。この4つを書くだけで「あの人の野菜」に変わります。

商品説明とレシピはAIで量産できる

ChatGPTにメモを渡せば、POPやネット出品の文章、レシピ提案、こだわりストーリーの下書きが数分で出てきます。

なぜ良い野菜ほど価格で埋もれるのか

直売所の棚も産直サイトの一覧も、お客さんからすれば「同じようなトマトがズラッと並んどる」状態です。違いが分からんとき、人が最後に頼るのは値段です。つまり安く買い叩かれるのは、味が劣るからやのうて「ほかと何が違うかが見えん」からなんです。屋台でも、同じ豚骨ラーメンが並んどったら、結局は呼び込みの一言で足が止まりますよね。野菜も同じで、止めるのは“言葉”です。

「違いが見えん」と人は値段で選ぶ

糸島の直売所で、同じ品種のミニトマトが2軒並んどったことがあります。片方は値札だけ、もう片方は「朝採り・糖度高め・冷やして丸かじりが一番」と手書きのPOPつき。値段はほぼ同じやのに、お客さんの手はPOPのある方に伸びたそうです。中身は近うても、「どう美味しいか」が一言あるだけで選ばれる側に回れる。これが指名買いの入り口です。

Before / After(よくある手戻り)

  • Before:「新鮮トマト 1袋200円」とだけ書く → 隣も同じに見える → 値段勝負になって、結局は安い方が売れ残らず、自分の棚に残る
  • After:品種・育て方・食べ方・一言を添える → 「この人のトマトがよか」と覚えてもらえる → 多少高くても指名で売れて、リピーターがつく
埋もれる原因の多くは「品質の差」やのうて「説明の差」です。直すべきは野菜やのうて、まず言葉の方とです。

指名買いをつくる「商品説明の4要素」

「物語を書け」と言われても、何を書いたらよかか迷いますよね。むずかしく考えんでよかです。POPでもネット出品でも、次の4つを一言ずつ並べるだけで“顔の見える野菜”になります。長文はいりません。

品種・育て方・食べ方・想いを一言ずつ

  • 品種・特徴:「中玉トマト“フルティカ”。皮がやわらかく甘みが強か」
  • 育て方のこだわり:「水を絞って糖度を上げとります」「朝5時の収穫」
  • おすすめの食べ方:「冷やして丸かじり/半分に切って塩だけでも」
  • 作り手の一言:「孫が“これしか食べん”と言うトマトです」

4つそろうと、ただの「トマト」が「あの人が孫のために作っとるフルティカ」に変わります。これが値段以外の“選ぶ理由”になるとです。

具体例とやってはいけない書き方

宗像の農家さんは、ネット出品の説明に「畑の場所・収穫した朝の様子・おすすめの食べ方」を3行足しただけで、リピートのメッセージが届くようになったそうです。一方で、朝倉の直売仲間うちでは「日本一甘い」と盛って書いて、お客さんの期待と差が出て逆にがっかりされた、という失敗談もあります。盛るより、事実を具体的に書く方がよっぽど効きます。

産地や栽培方法(無農薬・減農薬・有機など)は、事実だけを正直に書きましょう。「無農薬」「オーガニック」などの表示にはルールがあり、盛って書くと景品表示法などで問題になることもあります。迷うたら「○○は使うとりません」「収穫は△月です」と、確かめられる事実だけを具体的に書くのが安全です。

AIでこだわりストーリーと食べ方を言葉にする(コピペOK)

「文章を書くのが苦手で…」という人ほど、AI(ChatGPTなど)の出番です。畑のメモを箇条書きで渡すだけで、POP用の短い文も、ネット出品用の長めの説明も、おすすめレシピも、数分で下書きが出てきます。出てきた文を自分の言葉に直すだけでよか。

手順は3ステップ

  • (1) 品種・畑・育て方・収穫時期・自分の想いを、箇条書きで5〜8行メモする
  • (2) AIに「POP用とネット用の商品説明+レシピ2つ」を作ってもらう
  • (3) 出てきた文を自分の言葉に少し直して、POPに印刷/産直サイトに貼る

そのまま使えるプロンプト例

商品説明&こだわりストーリー作成プロンプト
以下のメモから、直売所POPと産直サイト用の商品説明を作ってください。

【やってほしいこと】
・「品種の特徴」「育て方のこだわり」「おすすめの食べ方」「作り手の一言」の4つを入れる
・POP用(80字以内)と、ネット出品用(250字程度)の2パターンを出す
・おすすめレシピを2つ、手順は3行以内で添える

【注意】
・「日本一」「絶対」など誇大な表現は使わない
・栽培方法や産地は、メモに書いた事実だけを書く(盛らない)

【対象】
・直売所に来るお客さん、産直サイトの買い手

【メモ】
(品種・畑の場所・育て方・収穫時期・自分の想いを箇条書きで貼る)
AIの文はそのまま信じきらず、必ず自分で読み直しましょう。事実と違う表現(使っていない農法・実際と違う収穫時期など)が混じっとったら必ず直すこと。写真も忘れずに。短い物語+一枚の写真が「あの人の野菜が欲しい」をつくります。

指名・リピートを数字で見る

説明を変えた効果は、感覚で終わらせると続きません。数字を1つだけ決めて記録すると、「どの言葉が効いたか」が見えてきて、来年の売り方もラクになります。欲張らんで1つでよかです。

  • 指名・リピート購入数:「いつもの人」「あの野菜ある?」と名指しで買う人が月に何人か
  • 直売の平均単価:1袋・1パックがいくらで売れたか(値下げせず売り切れたか)
  • 売れ残り:閉店時に棚に残った量が減ったか
KPIは1つでOK。たとえば「名指しのリピーターが3人→10人になった」だけでも、商売の足元はぐっと安定します。数字が動けば、書く手間は“投資”に変わります。

まとめと次にやること

  • 安く買い叩かれるのは品質やのうて「ほかとの違いが見えん」から。直すのはまず言葉です
  • 「品種・育て方・食べ方・想い」を一言ずつ書くだけで、ただの野菜が“あの人の野菜”に変わります
  • 商品説明・レシピ・ストーリーはAIで下書きし、事実だけを正直に整えれば数分で形になります

次にやること:まずは一番自信のある野菜を1つだけ選んで、上のプロンプトに畑のメモを貼り、POPを1枚作ってみましょう。明日その1枚を棚に立てるだけで、指名買いの第一歩が始まります。

「うちはどの野菜から手をつければ?」と思ったら。

LINEで「業種・いま一番の困りごと・だいたいの規模」を2〜3行送ってください。あなたの直売・ネット販売の“最初の一歩”を1つ、具体的に無料で提案します。売り込みはしません。

チョイ博多 (ちょい・はかた)

執筆者紹介

チョイ博多 (ちょい・はかた)

営業DXライター/補助金アドバイザー

営業畑20年、現場の汗を知る実務派。
「売上アップと補助金活用」を両輪に、中小企業の経営課題をユーモアを交えながら伝える。
データ分析も得意で、AI営業支援や集客改善の最新事例を解説。

趣味:屋台めぐり/数字分析/商店街散策

■出身地
福岡県福岡市博多区

■学歴
1989年 福岡県立福岡高等学校 卒業
1993年 西南学院大学 商学部 卒業

■経歴
1993年 商社勤務 法人営業…製造業向け販路開拓
2003年 コンサル会社 営業マネージャー…補助金申請支援と営業研修
2015年 独立アドバイザー…営業DX・補助金活用の支援多数
2025年 「ChotGPT Fukuoka」専属ライター…営業支援・集客・補助金記事を担当

目次

    DX、AIのコトを
    ちょっと相談できます。
    話を盛るのは苦手です。
    真面目に答えます。