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アイデアが出ん会議を卒業。ChatGPTを壁打ち相手にして案を広げるコツ

アイデアが出ん会議を卒業。ChatGPTを壁打ち相手にして案を広げるコツ

「新しいチラシの企画、来週までに考えといて」——そう言われて机に向かったものの、白い紙とにらめっこのまま時間だけ過ぎる。会議でも「なんか案ある?」のひと言で全員シーンとなって、結局いつもの人の意見で決まってしまう…。中小の現場で、よう聞く悩みです。実はアイデア出しって、頭のよさより「最初に数を出すか・いきなり絞るか」で大きく変わります。この記事では、ChatGPTを“壁打ち相手”にして、否定せず案を広げ、そこから絞り込むやり方を、現場の例と数字の見方つきでお伝えします。一人で抱え込まんでよかとです。

この記事のポイント

行き詰まりは「広げる前に絞る」から起きる

いきなり“いい案”を出そうとすると手が止まります。まずは数を出すモードに切り替えるのがコツです。

ChatGPTは否定せん壁打ち相手になる

「もっと案を」と頼めば、疲れも遠慮もなく次々返してくれます。否定せず数を出すのにぴったりです。

広げてから絞れば、会議が止まらん

たたき台が20個あれば、会議は「ゼロから考える場」から「選んで磨く場」に変わります。

なぜアイデア出しは「広げる前に絞る」と止まるのか

案が出んとき、たいてい頭の中では「広げる(数を出す)」と「絞る(良し悪しを判断する)」を同時にやっとります。出した先から「いや、これは予算が…」「これは前にやって失敗した」と自分でダメ出しするけん、手が止まる。本当はこの2つは分けてやったほうがよかとです。まずは質を問わずに数を出す。絞るのはあとから。この順番を守るだけで、行き詰まりはぐっと減ります。

「いい案を出さなきゃ」が手を止める

薬院のカフェで、新メニューの会議をしたときの話です。「映える限定ドリンクを」とお題を出したら、みんな“正解”を探してしまって沈黙。逆に別の日、「とにかく変な案でもよかけん10個出そう」と数だけ求めたら、その中の一つ「夏の朝だけのモーニング」が当たって、平日の朝の客足が伸びたそうです。最初から完成形を狙うと縮こまる。数を出すモードと、選ぶモードを分けるだけで、現場の空気は変わります。

壁打ちは「否定せん相手」がいるとうまくいく

アイデアを広げるには、出した案を「ええやん、ほかには?」と受けてくれる相手がおると一気に進みます。けど現場では、忙しいベテランに何度も付き合ってもらうのは気がひける。そこで使えるのがChatGPTです。何回「もっと」と頼んでも嫌な顔ひとつせん。糸島の雑貨店では、店主が一人でチラシ案に詰まったとき、ChatGPTに「この切り口で20個」と頼んで壁打ちし、そこから3案に絞って印刷に回した、という例があります。

ChatGPTを壁打ち相手にする3つのコツ

ただ「アイデア出して」と頼むと、当たりさわりのない案が数個返ってくるだけで終わりがちです。壁打ちとして効かせるには、頼み方にちょっとしたコツがあります。むずかしい設定はいりません。3つだけ意識してみてください。

コツその1:まず「数」を指定する

「いい案を」ではなく「20個出して」と数で頼みます。数を決めると、ChatGPTは質より量のモードになり、ベタなものから変なものまで幅広く出してくれます。人間がやると疲れる“量出し”を任せられるのが、いちばんの強みです。出てきた中の8割が使えなくても気にせんでよか。残りの2割に光るものがあれば十分です。

コツその2:前提(誰に・予算・地域)を渡す

「春日のファミリー向け」「予算は少なめ」「平日の集客を増やしたい」——こうした前提を先に渡すと、案がぐっと自分ごとになります。前提なしだと、どこの誰にでも当てはまる“ふわっとした案”しか返ってきません。お客さんの顔・場所・狙いを一言ずつ添えるだけで、刺さる案の割合が上がります。

コツその3:「否定せず広げて」と先に頼む

壁打ちの途中で「それは無理」と言いたくなりますが、広げる段では我慢です。ChatGPTにも最初に「この段階では否定や絞り込みはせず、案を広げることに集中して」と伝えておくと、勝手に「現実的には〜」と縮こまらず、思い切った案まで出してくれます。絞り込みは、案がそろってから別途お願いすればよかとです。

「広げる」と「絞る」を一つの指示に混ぜない。まず数を出させ、絞り込みは次のお願いに分けるのがコツです。

壁打ちの聞き方プロンプト(コピペOK)

実際の聞き方を、そのまま使える形にしました。企画でもチラシでも新商品でも改善案でも、お題の部分を入れ替えるだけで使えます。まずは「広げる」プロンプトで数を出し、満足したら「では上位3つに絞って理由も」と続けて頼むのがおすすめです。

使う流れは3ステップ

  • (1) お題と前提(誰に・予算・狙い)を一言ずつ書き出す
  • (2) 下のプロンプトで「否定せず20個」広げてもらう
  • (3) 気に入った数個に印をつけ、「この中から絞って・理由も」と続けて頼む

そのまま使える壁打ちプロンプト例

アイデア壁打ち(広げる)プロンプト
あなたはアイデア出しの壁打ち相手です。次のお題で案を広げてください。

【やってほしいこと】
・このお題のアイデアを20個、箇条書きで出す
・この段階では否定や絞り込みはせず、量と幅を優先する
・ベタな案・変わった案を混ぜ、毎回タイプが偏らないようにする

【対象・前提】
・お題:(例)平日の集客を増やすチラシの企画
・誰に:(例)近所の子育て世帯
・予算・条件:(例)印刷代は控えめ、すぐ試せること

【注意】
・各案は1行で短く。説明は不要
・出し終わったら「絞り込みも手伝いましょうか?」と一言添える
お客さんの名前・連絡先や、社外秘の数字はそのまま貼らんようにしましょう。前提は「子育て世帯」「予算は控えめ」のように、ぼかした言い方で十分です。出てきた案は“たたき台”。実行の可否や金額・納期は、最後に人が判断してください。

広げた案を絞って“会議の停滞”を減らす(数字の見方)

壁打ちでたたき台がそろうと、会議は「ゼロから考える場」から「並んだ案を選んで磨く場」に変わります。これだけで、あの重たい沈黙がぐっと減ります。効果は感覚で終わらせず、1つだけ数字を決めて記録すると続きます。

  • 出たアイデアの数:1回の打ち合わせで、たたき台が何個そろったか
  • 会議が止まった時間:「案が出ずに沈黙した」時間が、前より減ったか
  • 決まるまでの会議数:1つの企画を決めるのに、何回会議が必要だったか
KPIは欲張らず1つでOK。たとえば「会議で出る案が3個→20個になった」だけでも、その先の話し合いは見違えるほど前に進みます。

Before / After(よくある手戻り)

  • Before:会議でゼロから案出し → 数個で手詰まり → 結論が出ず再来週へ持ち越し、また同じ沈黙の繰り返し
  • After:事前にChatGPTで20案そろえる → 会議は選んで磨くだけ → その場で方向が決まり、持ち越しが減る
手戻りの多くは「案が足りない」ではなく「広げる前に絞ってしまう」ことから生まれます。先に数をそろえておくのが効きます。

まとめと次にやること

  • アイデア出しは「広げる」と「絞る」を分けるだけで、手が止まりにくくなります
  • ChatGPTは否定せん壁打ち相手。「数を指定」「前提を渡す」「広げてと頼む」が3つのコツです
  • 事前にたたき台をそろえると、会議は選んで磨く場に変わり、停滞が減ります

次にやること:まずは今いちばん詰まっているお題を1つ選んで、上のプロンプトで「否定せず20個」だけ出してみましょう。たたき台が並ぶだけで、次の会議の空気がぐっと軽くなります。

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糸島 歩(いとしま・あゆむ)

執筆者紹介

糸島 歩(いとしま・あゆむ)

DX設計者/DX解説ライター

地域の中小企業の現場を30年追い続けてきた編集者。
「むずかしいDXを、現場の言葉に翻訳する」が持ち味。
記事だけでなく、構成テンプレ・用語の言い換え辞書まで整える職人気質。

趣味:糸島ドライブ/磯あそびと子ども科学館めぐり/コーヒー焙煎少々

■出身地
福岡県糸島市

■学歴
1991年 福岡県立修猷館高等学校 卒業
1995年 九州大学文学部 卒業

■経歴
1995年 地方紙 経済部記者(福岡)…製造・建設・流通の中小企業を取材
2005年 事業会社 広報/オウンドメディア立ち上げ…BtoB記事と導線設計
2012年 フリー編集者…採用広報・事例記事・ホワイトペーパー制作
2018年 IT/SaaS企業 コンテンツストラテジスト…DX導入事例とHow-to量産
2025年 「ChotGPT Fukuoka」専属ライター…“ちょっとDX”の入門・事例・制度解説を統括

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