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誰が何やってるか分からん現場を、タスク一覧で見える化する手順

誰が何やってるか分からん現場を、タスク一覧で見える化する手順

「あれ、これ誰がやっとると?」「え、それ俺もやってたんやけど…」——少人数の現場ほど、こういう抜けや二重作業がしれっと起きます。口頭やチャットで頼んだつもりでも、担当も期限も“なんとなく”だと、結局やったか分からんままボールが落ちる。逆に同じ仕事を2人が別々に進めて、半日まるまる手戻り、なんてことも。実はこれ、能力やヤル気の問題やのうて、「誰が・いつまでに・今どこまで」が見えとらんだけなんです。この記事では、チームのタスクを1枚の一覧に並べて見える化し、抜け漏れと二重作業を減らす手順を、几帳面に順を追ってお伝えします。

この記事のポイント

抜け・重複は「見えてない」だけが原因

担当・期限・状況が頭の中に散らばっとると、人のせいにする前に仕組みで漏れます。まず一覧に出すのが先です。

列は「担当・期限・状況」の3つで十分

最初から欲張らず、この3列だけそろえる。これだけで「誰が何を」が一目で分かるようになります。

毎朝5分の“読み合わせ”で運用が回る

表は作るより続けるのが本番。朝に一覧をそろって見る習慣をつけると、属人化がほどけて勝手に回り出します。

なぜ抜けと二重作業が起きるのか

抜けや重複は、たいてい「やる気がない」とか「能力が足りん」せいにされがちです。でも順を追って見ていくと、原因はもっと単純で、仕事が一人ひとりの頭の中にしか無いこと。誰が何を抱えとるかが共有されとらんけん、頼んだ側は「やってくれとるはず」、頼まれた側は「あれは別の人がやると思っとった」とすれ違う。ここを精神論で埋めようとすると、いつまでも同じことを繰り返します。

「頭の中」を「1枚の表」に出すだけで変わる

薬院の小さな設計事務所では、案件ごとの作業をそれぞれが自分のメモで管理しとって、提出物の差し替えが1人に伝わっとらず、古い図面をそのまま客先に出してしまった、という手戻りがあったそうです。そこで「進行中の作業を全部1枚の表に書き出す」だけのルールにしたところ、誰がどの図面を触っとるかが見えて、同じ二重ミスが起きんようになった、と。頭の中にあるうちは共有されとらん——まずは外に出すことが第一歩です。

Before / After(よくある手戻り)

  • Before:口頭・チャットでバラバラに依頼 → 誰が担当か曖昧 → 「やったと思っとった」で抜ける/2人が同じ作業をして手戻り
  • After:タスクを一覧に並べて担当・期限を明記 → 状況が一目で分かる → 抜けに気づくのが早く、重複は着手前に止まる
手戻りの多くは「サボり」やのうて「見えてないこと」から生まれます。直すべきは人やのうて、見える化の仕組みです。

最初にそろえる3つの列

見える化と聞くと立派なツールを入れたくなりますが、几帳面に言うと、最初に必要なのはたった3列です。スプレッドシートでも、無料のタスク管理アプリでもよか。大事なのは項目を欲張らんこと。多すぎる表は、結局誰も埋めんようになります。

「担当・期限・状況」の3列をまずそろえる

  • 担当:1タスクにつき必ず1人。「みんなで」は実質「誰もやらん」になるけん避ける
  • 期限:日付で入れる。「今週中」やのうて「6/27」のように具体的に
  • 状況:「未着手/進行中/確認待ち/完了」の4つだけ。色やプルダウンにすると一目で分かる

この3列に「タスク名」を足した4列が土台です。糸島のカフェ系の小売では、仕入れ・SNS投稿・棚卸しをこの4列の表にしただけで、「あれ誰がやると?」の確認チャットがぐっと減った、という例があります。

用語ミニ解説:見える化とは

見える化とは、頭の中や個人のメモにある情報を、チーム全員が同じ画面で見られる状態にすることです。ポイントは「一覧性」——スクロールせず一目で全体が見えること。タスクが20件あるのに10個の列で埋まっとったら、それは見える化やのうて“見えにくくしただけ”になります。列は少なく、行で並べるのが几帳面なコツです。

AIで一覧のたたき台をつくる手順(コピペOK)

「ゼロから表を設計するのが面倒」というのが、見える化が始まらん一番の理由です。そこは無料のChatGPTなどに、今チームが抱えとる作業を箇条書きで渡すだけで、一覧のたたき台を組んでもらえます。完璧やのうてよか。まず形にして、運用しながら直すのが手順としては正解です。

手順は3ステップ

  • (1) 今チームでやっとる作業を、思いつくまま10〜20件メモする(粒度はバラバラでよか)
  • (2) AIに「担当・期限・状況の列で整理した一覧表」にしてもらう
  • (3) 出てきた表をスプレッドシートに貼り、担当と期限だけ実名で埋める

そのまま使えるプロンプト例

タスク一覧づくりプロンプト
以下は、うちのチームが今やっている作業のメモです。
これを「タスク管理の一覧表」に整理してください。

【やってほしいこと】
・列は「タスク名/担当/期限/状況」の4つにする
・状況は「未着手・進行中・確認待ち・完了」のどれかにする
・1タスクにつき担当は1人になるよう、分けられそうなものは分ける
・表(Markdown)で出力する

【注意】
・担当の実名や具体的な期限は空欄のままにする(こちらで埋める)
・粒度が大きすぎるものは、2〜3個の小さなタスクに割ってよい

【作業メモ】
(ここに今やっている作業を10〜20件、箇条書きで貼る)
取引先名・個人名・金額など、社外に出せん情報はメモから消してからAIに貼りましょう。AIが作るのはあくまで“枠”です。担当と期限の最終判断は人がやる、と決めておくと安全に使えます。

表を「続ける」仕組みにする(数字の見方)

几帳面に言うと、見える化は作った日がゴールやのうてスタートです。一番こけやすいのは、表を作って2週間で誰も更新せんようになるパターン。これを防ぐには、運用を“個人のマメさ”に頼らず仕組みにすること。おすすめは毎朝5分、全員で一覧を声に出して読み合わせるだけのルールです。これだけで更新が習慣になり、抜けも着手前に見つかります。

  • 抜け漏れの件数:「やったと思っとった」で漏れたタスクが週に何件か
  • 二重作業の件数:同じ作業を2人がやってしまった手戻りが月に何件か
  • 表の更新率:一覧が当日中に更新されとる日が週に何日あるか
KPIは欲張らず1つでOK。たとえば「二重作業が月3件→0件」になっただけでも、半日の手戻りが消えて現場はぐっとラクになります。

まとめと次にやること

  • 抜けと二重作業は、仕事が頭の中にしか無いせい。まず1枚の一覧に出すのが先です
  • 列は「タスク名・担当・期限・状況」の4つだけ。欲張らんのが続けるコツです
  • 毎朝5分の読み合わせを仕組みにすれば、属人化がほどけて勝手に回り出します

次にやること:まずは今やっとる作業を10件だけメモして、上のプロンプトで一覧のたたき台を1枚つくってみましょう。担当と期限を入れた表が1枚あるだけで、明日の「誰がやると?」が一気に減ります。

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小倉 直樹(おぐら・なおき)

執筆者紹介

小倉 直樹(おぐら・なおき)

業務改善ライター/元SE

紙とExcelを卒業するための実務的な工夫を得意とする。
「仕組み化で人に頼らない現場づくり」をテーマに、効率化事例やツール導入のノウハウを紹介。
几帳面な性格から、記事内でも「チェックリスト化」「手順分解」にこだわる。

趣味:釣り/Excelマクロ収集/家電リサーチ

■出身地
福岡県北九州市

■学歴
1990年 福岡県立東筑高等学校 卒業
1994年 九州工業大学 情報工学部 卒業

■経歴
1994年 SIer勤務 システムエンジニア…中小企業の基幹システム構築
2004年 事業会社 情報システム部…社内業務の効率化・RPA導入
2013年 独立コンサルタント…バックオフィス改善・業務標準化支援
2025年 「ChotGPT Fukuoka」専属ライター…紙業務のDX・仕組み化事例を担当

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