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予定がホワイトボードと頭の中だけ。共有カレンダーでダブルブッキングと言い忘れをゼロにする手順

予定がホワイトボードと頭の中だけ。共有カレンダーでダブルブッキングと言い忘れをゼロにする手順

「あれ、その時間◯◯さんも入っとったやん」——予定がホワイトボードと、それぞれの頭の中にしか無い現場で、よう起きる事故です。口で言うた、メモに書いた、そのつもりやった。でも書いた場所がバラバラやと、ダブルブッキングも言い忘れも、人のせいにできん仕組みの問題として必ず起きます。実は予定の事故は、「予定を置く場所を1か所に決める」だけで、ほとんど消えてしまいます。この記事では、共有カレンダー(Googleカレンダーなど)を使って、誰の頭にも頼らずバッティングと伝達もれをなくす手順を、現場の例と数字の見方つきで整理してお伝えします。

この記事のポイント

予定の事故は「置き場所がバラバラ」だから起きる

ホワイトボード・頭の中・個人メモに散らばると、誰も全体を見れず、バッティングと言い忘れが必ず出ます。

“正”を1か所に決めるだけで大半は消える

「予定は共有カレンダーが正」と決め、ここを見れば全部分かる状態にすると、二重予約が物理的に起きにくくなります。

入れ方のルールをそろえれば人に頼らず回る

件名・担当・場所の書き方を統一すれば、誰が入れても読める。属人化がほどけて、新人でも予定を回せます。

なぜ予定の事故は起き続けるのか

ダブルブッキングや言い忘れは、たいてい「うっかりした人」が悪いことにされます。でも本当の原因は、予定を置く場所が一つに決まっとらんことです。ホワイトボードにある予定、社長の頭の中だけにある予定、担当者の手帳にある予定——これがバラバラのままやと、誰も全体を一度に見れません。見れんものは、ぶつかっても気づけんとです。まずは「どこを見れば全部分かるか」を一つに決めることが、仕組み化の出発点になります。

「置き場所が3つある」だけで事故は仕込まれる

春日の工務店では、現場の予定がホワイトボード、社長のスマホ、職人さんの記憶の3か所に分かれとって、同じ職人を午前に2現場へ入れてしまう二重手配が月に何度か起きていた、という声があります。一方で天神の美容室では、予約も社内ミーティングもぜんぶ共有カレンダーに集約したことで、「その枠もう埋まっとるよ」と入れる前に気づけるようになったそうです。博多のうどん屋がダシの仕込み量を一冊の帳面で管理するように、予定も“正”の一冊を決めるだけで、場が安定します。

Before / After(よくある手戻り)

  • Before:予定がホワイトボードと頭の中 → 口頭で伝えた「つもり」 → 当日にダブルブッキング発覚、片方を平謝りで日程変更
  • After:共有カレンダーに一本化 → 入れる時点で空き状況が見える → バッティングを入力前に回避、言い忘れも履歴に残る
手戻りの多くは「誰かのうっかり」ではなく「予定の置き場所が分かれとること」から生まれます。そろえるべきは“正”の場所です。

予定の“正”を1か所に決める

道具を増やす前に、まず決めることが一つあります。「予定はここが正」という場所を一つに定めることです。ここがあいまいなままツールだけ入れても、ホワイトボードと二重管理になって、かえって事故が増えます。逆に言えば、ここさえ決まれば道具は何でも回り始めます。

最初に決める3つのルール

  • 正はどこか:予定は共有カレンダーが正。ホワイトボードは「カレンダーを書き写した板」に格下げする(正にしない)
  • 誰が入れるか:予定が決まった人がその場で入れる。「あとで誰かが入力」は言い忘れの温床なので作らない
  • いつ入れるか:電話を切る前・打ち合わせが終わる前に入れる。後回しにしない

用語ミニ解説:共有カレンダーとは

共有カレンダーとは、複数人で同じ予定表を見て・書き込める仕組みのことです(Googleカレンダーなどが代表例)。一人ひとりの手帳と違うのは、誰が見ても同じ最新の状態が見えること。糸島のゲストハウスでは、清掃・チェックイン対応・設備点検をすべて一つの共有カレンダーに乗せたことで、「今日その時間、誰が動けるか」がひと目で分かるようになり、対応のヌケがほぼ無くなった、という例があります。

入れ方をそろえて“言い忘れ”を仕組みで防ぐ手順

場所を決めたら、次は「書き方」をそろえます。ここがバラバラやと、入っとっても読めん予定になって、結局また口頭確認に戻ってしまいます。むずかしい設定はいりません。件名の型と、入れる手順を決めるだけです。AI(ChatGPTなど)には、その“型”と“チェックの仕組み”を一緒に整理してもらいます。

手順は3ステップ

  • (1) 件名の型を1つ決める(例:「【種類】内容/担当/場所」→「【商談】山田商店/小倉/天神オフィス」)
  • (2) 関係者を“ゲスト”に追加して、各自のカレンダーにも自動で出るようにする(これで伝達もれが消える)
  • (3) リマインド(前日・1時間前の通知)を既定で入れて、言い忘れを機械に肩代わりさせる

そのまま使えるプロンプト例

共有カレンダー 運用ルールづくりプロンプト
うちの予定管理を、共有カレンダーで仕組み化したいです。
人に頼らずダブルブッキングと言い忘れを防ぐルールを整理してください。

【やってほしいこと】
・予定の件名の「型」を1つ提案する(種類/内容/担当/場所が分かる形)
・予定を入れる手順を5ステップ以内のチェックリストにする
・ダブルブッキングと言い忘れを防ぐための確認ポイントを箇条書きにする
・リマインド(通知)をいつ入れるべきか目安を示す

【注意】
・ITが苦手な人でも読める、やさしい言葉にする
・特定の有料サービスの契約を前提にしない
・個人のお客さまの氏名・電話番号はカレンダーに直接書かない前提で

【うちの状況】
(業種・人数・今は予定をどこに置いているかを書く)
お客さまの氏名・電話番号・住所などの個人情報は、件名に直接書かず「【商談】◯◯様(番号は台帳参照)」のように伏せて運用すると安全です。共有範囲(誰まで見えるか)は最初に必ず確認し、社外に見せたくない予定は別カレンダーに分けましょう。

仕組みが回っているかを数字で見る

ルールを決めても、効いとるかどうかは感覚で終わらせると続きません。1つだけ数字を決めて記録すると、改善点が見えて仕組みが育ちます。几帳面に全部測る必要はなく、まずは現場が一番痛い1つで十分です。

  • 予定のバッティング件数:ダブルブッキングが月に何件起きたか
  • 伝達もれ件数:「聞いてない」「言い忘れ」で起きた手戻りが月に何件か
  • カレンダーに乗っている割合:その日の予定のうち、何割が共有カレンダーに入っていたか
KPIは欲張らず1つでOK。たとえば「予定のバッティングが月4件→0件」になっただけでも、謝りの電話と日程調整の手間がまるごと消えます。

まとめと次にやること

  • 予定の事故は「うっかり」ではなく「置き場所がバラバラ」だから起きます
  • 共有カレンダーを“正”に決め、入れ方の型をそろえれば、人に頼らずバッティングと言い忘れが防げます
  • 関係者をゲストに入れてリマインドを既定にすれば、伝達もれは機械が肩代わりしてくれます

次にやること:まずは明日の予定を、ホワイトボードからそのまま共有カレンダーに1日分だけ書き写してみましょう。件名は「【種類】内容/担当/場所」の型で。1日できれば、それが“正”の置き場所になります。

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小倉 直樹(おぐら・なおき)

執筆者紹介

小倉 直樹(おぐら・なおき)

業務改善ライター/元SE

紙とExcelを卒業するための実務的な工夫を得意とする。
「仕組み化で人に頼らない現場づくり」をテーマに、効率化事例やツール導入のノウハウを紹介。
几帳面な性格から、記事内でも「チェックリスト化」「手順分解」にこだわる。

趣味:釣り/Excelマクロ収集/家電リサーチ

■出身地
福岡県北九州市

■学歴
1990年 福岡県立東筑高等学校 卒業
1994年 九州工業大学 情報工学部 卒業

■経歴
1994年 SIer勤務 システムエンジニア…中小企業の基幹システム構築
2004年 事業会社 情報システム部…社内業務の効率化・RPA導入
2013年 独立コンサルタント…バックオフィス改善・業務標準化支援
2025年 「ChotGPT Fukuoka」専属ライター…紙業務のDX・仕組み化事例を担当

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