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新人教育に時間がかかりすぎる。「見て覚える」をスマホ動画でやさしく仕組み化

新人教育に時間がかかりすぎる。「見て覚える」をスマホ動画でやさしく仕組み化

「一人前になるまで時間がかかりすぎる」「教える側も同じ説明を何度も繰り返して大変」——人を育てる現場で、よくあるお悩みです。口頭やその場限りのOJTは、教えたそばから忘れられてしまい、また一から…の繰り返し。でも、ちょっと発想を変えるだけで、この負担はぐっと減らせます。カギは「見て覚える」をスマホ動画で残すこと。立派な研修動画なんて要りません。30秒の短い動画が数本あるだけで、新人は自分のペースで何度でも見返せます。この記事では、教える手間を減らす動画の作り方と続け方を、一緒に考えていきましょう。

この記事のポイント

口頭・その場限りの教えは消える

聞いたそばから忘れられ、教え直しの繰り返し。動画なら何度でも見返せます。

30秒×数本のスマホ動画でOK

完璧な研修動画は不要。手元を写した短いクリップで十分役に立ちます。

教える人の負担が減る

同じ説明を毎回しなくてよくなる。一度撮れば、次の新人にも使えます。

新人は自分のペースで見返せる

「もう一回聞くのは申し訳ない」がなくなり、安心して覚えられます。

なぜ新人教育に時間がかかるのか

頑張って教えとるのに進まない。その原因は、教え方そのものにあるかもしれません。

口頭・その場限りは「消えてしまう」

人は、一度聞いただけのことはすぐ忘れます。口頭やその場限りのOJTは、教えた瞬間がピークで、あとは薄れていく。だから同じことを何度も教え直すことになり、教える側も疲れてしまう。これは新人の覚えが悪いのではなく、残らない形で教えとるからなんです。残る形にすれば、一気にラクになります。

「見て覚える」をスマホ動画で残す

残す形のいちばん手軽な答えが、スマホで撮る短い動画です。身がまえる必要はありません。

30秒×数本、手元を写すだけ

作り方はかんたん。実際の作業をやりながら、手元をスマホで30秒ほど撮る。それを工程ごとに数本。編集も台本もいりません。大牟田の製造の現場では、ベテランの段取りを「1工程1本」で撮りためたら、新人がそれを見て予習できるようになり、教える回数が目に見えて減ったそうです。

  • Before:その都度ベテランが横について実演 → ベテランの手が止まり、同じ説明を何度も
  • After:工程を短い動画に → 新人は先に見て予習、分からない所だけ質問

続く仕組みにする

一度きりで終わらせず、自然にたまっていく形にするのがコツです。

「よくある質問」から撮る(説明はAIで台本に)

何から撮るか迷ったら、新人が毎回つまずく所・よく聞かれる質問から。そこがいちばん効きます。動画に添える短い説明文は、AIに整えてもらうと続けやすいです。下のプロンプトを使ってみてください。

作業動画の説明文づくりプロンプト
新人向けの作業動画に添える、短い説明文を作ってください。

【やってほしいこと】
・「この動画で分かること」を1行
・手順を3〜5ステップで短く
・つまずきやすい「ここ注意」を一言

【作業の内容】
(ここに作業の名前と、ざっくりの流れを2〜3行で書く)

効果は「一人前になるまでの期間」か「同じ説明を繰り返す回数」を1つだけ見てください(例:教え直しが週5回→週1回)。減りが見えると、撮りためる手も進みます。

よくある誤解をほぐす

始める前のためらいを2つほどきましょう。

「ちゃんとした研修動画じゃないと意味ない?」

むしろ逆で、手作りの短い動画のほうが現場では役に立ちます。きれいな編集より「実際の手元」「実際の声」が大事。完璧を目指して作らないより、30秒でも今日撮るほうが、ずっと前に進みます。

「撮る手間が増えるだけでは?」

最初だけは手間です。でも一度撮れば、次の新人にも、その次にも使い回せる。同じ説明を毎回口頭でするより、トータルでは大きく時間が浮きます。最初の数本を乗り越えれば、あとは資産になります。

まとめと次にやること

  • 口頭・その場限りの教えは消える。残る形にすれば教え直しが減る
  • 30秒×数本のスマホ動画でOK。手元を写すだけで十分
  • よく聞かれる質問から撮り、説明文はAIで整えて続ける

次にやること:新人が毎回つまずく作業を1つ選んで、今日その手元を30秒だけ撮ってみてください。1本できれば、「これは使える」と実感できるはずです。

「うちはどこから手をつければ?」と思ったら。

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天神 真理(てんじん・まり)

執筆者紹介

天神 真理(てんじん・まり)

人事DXライター/研修講師

人と組織の成長をテーマに、採用・教育・評価制度を解説するスペシャリスト。
「やわらかいけど芯がある」文章で、制度だけでなく人の気持ちに寄り添う記事を執筆。
心理学の知見を活かし、実務に使える人材育成ノウハウを届ける。

趣味:歌舞伎鑑賞/心理学書の読書/紅茶集め

■出身地
福岡県福岡市中央区

■学歴
1992年 福岡県立筑紫丘高等学校 卒業
1996年 九州大学 教育学部 卒業

■経歴
1996年 人材サービス会社 人事コンサルタント…採用・制度設計を担当
2006年 研修会社 講師…新人研修・管理職研修の企画運営
2015年 独立 HRアドバイザー…人材育成・評価制度改革を支援
2025年 「ChotGPT Fukuoka」専属ライター…人事DX・人材育成記事を担当

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