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若手との1on1、何を話せばいい?沈黙を埋める問いの型と説教にしないコツ

若手との1on1、何を話せばいい?沈黙を埋める問いの型と説教にしないコツ

「若手と1対1で話す時間を取った方がいいのは分かっとる。でも、いざ向き合うと何を話せばいいか分からん」——そんな声をよく聞きます。沈黙が気まずくて、つい仕事の指示や説教になってしまい、お互い疲れて終わる。それではもったいないですよね。実は1on1は、こちらが上手に話す場ではなく、相手の話を“引き出して聞く”場。問いの型さえ持っておけば、沈黙は怖くなくなります。この記事では、若手との面談で何を聞けばいいか、説教にしないコツ、そして辞める前のサインを拾うところまで、一緒に考えていきましょう。

この記事のポイント

1on1は「評価」でなく「聞く時間」

話す2割・聞く8割でちょうどいい。指示や説教の場にしないのがコツです。

問いの型は「近況→困りごと→次」

この3つの順に聞けば、沈黙を埋めながら自然に深まっていきます。

アドバイスは最後に少しだけ

先に言うと相手が黙ります。まず受け止め、求められたら助言を添えましょう。

辞める予兆を早めに拾える

定期的に話していれば、小さな変化に気づけます。手遅れになる前に動けます。

1on1がうまくいかないのは「目的」のずれ

気まずくなるのは、たいてい目的がずれているからです。まずそこを合わせましょう。

評価でなく「聞く時間」、話す2割・聞く8割

1on1は、こちらが評価したり指導したりする場ではありません。相手の近況や気持ちを“聞く”ための時間です。目安は話す2割・聞く8割。沈黙が怖くてつい埋めたくなりますが、相手が考えている沈黙は、待っていい沈黙です。「今日はあなたの話を聞く時間だよ」という姿勢が伝わるだけで、場の空気はやわらぎます。

沈黙を埋める「問いの型」

何を聞くか決まっていれば、迷いません。覚えるのは3ステップだけです。

近況 → 困りごと → 次にやりたいこと

順番はこうです。(1) 近況(最近どう?調子は?)でほぐし、(2) 困りごと(やりにくいこと、引っかかってることない?)で本音に近づき、(3) 次にやりたいこと(これからどんなことやってみたい?)で前を向く。この型なら、話が途切れても次の問いに移れます。春日の飲食店では、店長が月1でこの3つを順に聞くようにしたら、若手が自分から相談してくれるようになった、という声もあります。

  • Before:「最近どう?」→「特に…」で会話が止まり、結局こちらが指示して終了
  • After:近況→困りごと→次、と順に聞く → 相手が自分から話し出し、本音が見えてくる

説教にしないコツ

いちばんやりがちなのが、つい助言や説教を始めてしまうこと。ここを我慢できると一気に変わります。

アドバイスは最後に少し(メモはAIで整える)

困りごとを聞くと、すぐ「それはこうしなさい」と言いたくなりますよね。でも先に助言すると、相手は心を閉じてしまいます。まずは「そうなんだね」と受け止める。助言は求められたら、最後に少しだけ。話した内容はメモして次回につなげると、「ちゃんと覚えてくれている」という信頼になります。メモの整理はAIに任せると続けやすいですよ。

1on1メモ整理プロンプト
次の1on1のメモを、次回に活かしやすい形に整えてください。

【やってほしいこと】
・「良かったこと/困っていること/次に気にかけること」に分ける
・本人の言葉はできるだけ残す
・次回の最初のひと言(声かけ)の案を1つ

【注意】
・氏名は伏せ字(Aさん等)にする
・評価や決めつけの言葉は足さない

【メモ】
(ここに話した内容を箇条書きで貼る)

効果は気持ちで終わらせず、「辞めずに続けてくれた若手の人数」を1つだけ追ってみてください(例:今年は3人全員が継続)。数で見えると、続ける励みになります。

よくある誤解をほぐす

身構えてしまう思い込みを2つ、ほどいておきましょう。

「毎週やらないと意味がない?」

そんなことはありません。月に1回・10分でも、続けることのほうが大事です。間隔より「定期的に気にかけてくれている」という安心感が効きます。無理のないペースで、まず3回続けてみましょう。

「個人的なことを聞くと嫌がられる?」

踏み込みすぎは禁物ですが、仕事の近況や困りごとを聞くのは“干渉”ではなく“関心”です。話したくないことは無理に聞かない、と一言添えれば大丈夫。相手のペースを尊重する姿勢があれば、警戒はされません。

まとめと次にやること

  • 1on1は評価でなく「聞く時間」。話す2割・聞く8割で
  • 問いの型は「近況→困りごと→次にやりたいこと」
  • 助言は最後に少し。メモを残して次回につなげる

次にやること:まずは若手一人と、月1回10分の「聞く時間」を予定に入れてみましょう。上の3つの問いをメモに書いて持っていけば、沈黙はもう怖くありません。

「うちはどこから手をつければ?」と思ったら。

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天神 真理(てんじん・まり)

執筆者紹介

天神 真理(てんじん・まり)

人事DXライター/研修講師

人と組織の成長をテーマに、採用・教育・評価制度を解説するスペシャリスト。
「やわらかいけど芯がある」文章で、制度だけでなく人の気持ちに寄り添う記事を執筆。
心理学の知見を活かし、実務に使える人材育成ノウハウを届ける。

趣味:歌舞伎鑑賞/心理学書の読書/紅茶集め

■出身地
福岡県福岡市中央区

■学歴
1992年 福岡県立筑紫丘高等学校 卒業
1996年 九州大学 教育学部 卒業

■経歴
1996年 人材サービス会社 人事コンサルタント…採用・制度設計を担当
2006年 研修会社 講師…新人研修・管理職研修の企画運営
2015年 独立 HRアドバイザー…人材育成・評価制度改革を支援
2025年 「ChotGPT Fukuoka」専属ライター…人事DX・人材育成記事を担当

目次

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