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「バックアップ取ってる?」に胸を張って答えるための最初の一歩

「バックアップ取ってる?」に胸を張って答えるための最初の一歩

「バックアップ、取っとう?」と聞かれて、ちょっと言葉に詰まる——そんな経験、ありませんか。毎日忙しいと、つい後回しになってしまうものです。でも、パソコンは前ぶれなく壊れます。落として割れることもあれば、ある朝とつぜん起動せん、なんてことも。最近はランサムウェアといって、データを人質に取る攻撃も中小の現場で増えとります。大事なのは、いざという時に「あ、別のところに残しとうけん大丈夫」と言えること。この記事では、何が消えると本当に困るか、どこに・いつ・どうやって自動で守るかを、むずかしい言葉抜きで整理します。読み終わるころには、自信を持って「取っとうよ」と言えるようになります。

この記事のポイント

まず「消えたら困るもの」を決める

全部を守ろうとすると続きません。本当に困るデータを先に決めるのが、つまずかないコツです。

守り方は「3-2-1」のやさしい版で

同じデータを2か所以上に、種類の違う場所へ。むずかしい設計はいりません、考え方だけ覚えればOKです。

手で頑張らず「自動」で回す

人がやるバックアップは必ず忘れます。クラウド同期や自動コピーに任せるのが、いちばん長続きします。

まず「消えたら本当に困るもの」を決める

バックアップでつまずく一番の原因は、「全部を完璧に守ろう」として疲れてしまうことです。パソコンの中身は意外と多くて、全部となると気が重くなります。だからまず、消えたら明日の仕事が止まるもの——その一軍だけを先に決めます。引っ越しの時に「これだけは絶対に持っていく箱」を作るのと同じ考え方です。

「これが消えたら青ざめる」リストを作る

薬院の設計事務所では、過去の図面データが入ったパソコンが急に動かんようになり、「あの案件のデータ、どこにもなか…」と一晩青ざめた、という話があります。逆に、見積書・請求書・顧客台帳・進行中の案件フォルダ、この4つだけを「絶対に守る箱」と決めておけば、迷いがなくなります。守るものを絞るほど、バックアップは続けやすくなるとです。まずは紙に「消えたら困るもの」を5つ書き出してみましょう。

Before / After(よくある手戻り)

  • Before:「いつか全部まとめてバックアップしよう」と思う → 量が多くて手がつかん → 結局なにも残っとらん状態でパソコンが故障
  • After:困るデータ5つに絞って決める → 対象が少ないけん今日すぐ始められる → 故障しても一軍データは無事で、半日で仕事を再開
バックアップが続かない原因の多くは「やる気」ではなく「対象を欲張りすぎ」です。まず一軍だけに絞るのが正解です。

守り方の合言葉は「3-2-1」のやさしい版

バックアップの世界には「3-2-1ルール」という有名な考え方があります。聞くとむずかしそうですが、中身はとてもシンプルです。これを中小の現場向けに、ぐっとやさしく噛み砕いてみます。

用語ミニ解説:3-2-1ってなに?

かんたんに言うと、同じデータを「3つ」持ち、「2種類」の違う場所に置き、そのうち「1つ」は離れた場所に、という考え方です。たとえるなら、大事な合鍵を1本だけ持つのは不安ですよね。1本は家に、1本は会社に、1本は実家に預けておけば、どれか無くしても困りません。データも同じで、置き場所を散らしておくほど安心とです。中小の現場なら、まずは「2か所に持つ」だけでも、何もしとらん状態から大きく前進します。

具体例:やさしい3-2-1の組み合わせ

  • 1つ目(手元):いつも使っとるパソコンの中の元データ
  • 2つ目(種類の違う場所):外付けハードディスクにコピー。机が水びたしになっても両方は壊れにくい
  • 3つ目(離れた場所):クラウドへ自動アップロード。火事や盗難、ランサムにも強い
外付けハードディスクは「つなぎっぱなし」に注意です。常時つないだままだと、ランサムウェアに一緒にやられることがあります。コピーが終わったら抜いておく、別の機械にもクラウドへも残す、と分けておくと安全です。

「いつ・自動で」回す仕組みにする

守り方が決まっても、「毎週金曜にコピーするぞ」と人の手で頑張るのは長続きしません。忙しい週はかならず飛びます。だからこそ、人が覚えとかんでも勝手に動く「自動」に寄せるのが肝心です。むずかしい設定はいりません。

クラウド同期は「置くだけで勝手に二重化」

いまのクラウドサービス(オンラインの保管場所)は、指定したフォルダにファイルを入れるだけで、自動で離れた場所にも保存してくれます。糸島の宿泊施設では、予約表と顧客リストをクラウドの同期フォルダに移しただけで、「金曜のバックアップ作業」という手作業そのものが消えてなくなった、という例があります。仕組みに任せた分、人は忘れてよくなる——これが自動化のいちばんの恩恵です。

迷ったらAIに段取りを聞いてみる

「うちの場合、何をどこに置けばいいと?」と迷ったら、AI(ChatGPTなど)に状況を伝えて、やさしい手順に落としてもらうのも手です。専門用語を抜いた説明を頼めば、最初の一歩が見えやすくなります。

バックアップ段取り相談プロンプト
うちの小さな会社で、データのバックアップを始めたいです。IT初心者にも分かるように手順を作ってください。

【やってほしいこと】
・「消えたら困るデータ」を決める質問を3つ出す
・3-2-1の考え方で、外付けとクラウドを使う具体的な置き場所の案を出す
・できるだけ自動で回す方法を、専門用語を使わずに説明する

【注意】
・特定の商品名やサービスの契約は断定せず「例」として挙げる
・むずかしいIT用語にはかならず短い言いかえを添える

【対象】
・パソコン中心の小さな事務所。今はバックアップを何もしていない
AIに相談する時も、顧客の氏名・電話番号・契約金額など個人情報や機密は貼らないようにしましょう。聞くのは「やり方・段取り」だけにすると安全です。

「もしも」に備えて、月1の“復旧テスト”と数字で締める

意外と見落とされがちなのが、「ちゃんと元に戻せるか」を一度ためしておくことです。バックアップを取っとるつもりが、いざ開いたら中身が空っぽだった——そんな悲しい話もあります。月に1回、コピーしたファイルが本当に開けるか確認するだけで、安心はぐっと増します。効果は感覚で終わらせず、1つだけ数字を決めて記録すると続きます。

  • 守れているデータの数:「絶対に守る箱」の対象が、いま何か所に残せとるか
  • 復旧できるまでの時間:故障した想定で、元に戻すのに何時間かかるか
  • 最後にテストした日:「開けるか確認」を最後にやったのはいつか
KPIは欲張らず1つでOK。たとえば「復旧にまる1日かかっていたのが、半日で戻せるようになった」だけでも、もしもの時の安心はまるで違います。

まとめと次にやること

  • まず「消えたら本当に困るもの」を5つに絞ると、バックアップは続けやすくなります
  • 守り方は「3-2-1」のやさしい版で、外付けとクラウドの2か所以上に散らしておきます
  • 人の手で頑張らず、クラウド同期などの「自動」に任せ、月1で復旧テストをします

次にやること:まずは紙に「これが消えたら青ざめる」データを5つだけ書き出してみましょう。その5つをクラウドの同期フォルダに入れるだけで、今日から「取っとうよ」と胸を張れる状態になります。

うちの場合どうする?と思ったら、ちょっとLINEで聞いてみてください。

LINEで「業種・いま一番の困りごと・だいたいの規模」を2〜3行送ってください。あなたの会社の“最初の一歩”を1つ、具体的に無料で提案します。売り込みはしません。

糸島 歩(いとしま・あゆむ)

執筆者紹介

糸島 歩(いとしま・あゆむ)

DX設計者/DX解説ライター

地域の中小企業の現場を30年追い続けてきた編集者。
「むずかしいDXを、現場の言葉に翻訳する」が持ち味。
記事だけでなく、構成テンプレ・用語の言い換え辞書まで整える職人気質。

趣味:糸島ドライブ/磯あそびと子ども科学館めぐり/コーヒー焙煎少々

■出身地
福岡県糸島市

■学歴
1991年 福岡県立修猷館高等学校 卒業
1995年 九州大学文学部 卒業

■経歴
1995年 地方紙 経済部記者(福岡)…製造・建設・流通の中小企業を取材
2005年 事業会社 広報/オウンドメディア立ち上げ…BtoB記事と導線設計
2012年 フリー編集者…採用広報・事例記事・ホワイトペーパー制作
2018年 IT/SaaS企業 コンテンツストラテジスト…DX導入事例とHow-to量産
2025年 「ChotGPT Fukuoka」専属ライター…“ちょっとDX”の入門・事例・制度解説を統括

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