「ChatGPTが自信たっぷりに書いてきたけん、そのままお客さんに出したら、書いてあった会社名も日付もぜんぶ間違っとった」——最近、こういう相談が増えてきました。困るのは、AIが堂々と、いかにも本当っぽい顔で間違えるところです。これを幻覚(ハルシネーション)と言います。読みにくい文章なら「あやしいな」と気づけても、きれいに整っとると、つい信じてしまいますよね。この記事では、AIのもっともらしい嘘を出す前に見抜く目印と、数字や固有名詞を安全に裏取りするコツを、現場の例と数字の見方つきで、むずかしい言葉抜きでお伝えします。
この記事のポイント
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AIは「分からん」より「それっぽい嘘」を選びがち
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ChatGPTは知らないことでも、文章として自然になるよう埋めてしまう仕組みです。自信の強さと正しさは別物と思っておきましょう。
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あやしいのは「数字・固有名詞・出典」の3つ
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会社名・人名・日付・金額・URLなどは、AIが一番つくり話をしやすい場所です。ここだけは人が必ず確かめます。
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出す前のひと手間で誤情報はぐっと減る
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「出典を言わせる」「聞き方を変える」「人が裏取りする」。この3点を型にすれば、混入はかなり防げます。
なぜAIは平気で“もっともらしい嘘”をつくのか
ChatGPTは、ものごとを「知っとる/知らん」で答えとるわけやのうて、「次に来そうな言葉」をつないで文章をつくる仕組みです。だけん、知らないことでも、空欄を残すより「それっぽく聞こえる言葉」で埋めてしまうことがあります。人間なら「すみません、分かりません」と言える場面でも、AISは自信たっぷりに埋めてくる——ここが一番こわかところです。
「自信の強さ」と「正しさ」は別もの
薬院の士業事務所で、AIに「ある制度の様式名」を聞いたら、実在せん書類名をすらすら返してきて、危うくお客さんへの案内に載せるところやった、という話があります。文章が整っとるほど、人は「ちゃんとした答え」と感じてしまうものです。博多の屋台で、よう喋る大将の話がつい本当に聞こえるのと一緒で、口調の自信と中身の正しさは、まったくの別ものと覚えておくと安全です。
Before / After(よくある手戻り)
- Before:整った文章を信じてそのまま送付 → 会社名と日付が間違っとった → お客さんに謝罪し、資料を全部つくり直し
- After:送る前に固有名詞と数字だけ人がチェック → 1か所の誤りをその場で修正 → 謝罪も手戻りもゼロで送付完了
あやしい所を見分ける3つの目印
全部を疑いよったら仕事が進みません。だけん、AIがつくり話をしやすい場所を3つにしぼって、そこだけ重点的に見ます。逆に言えば、ここをそろえてチェックするだけで、ほとんどの誤情報は止められます。
具体例:ここが出たら必ず立ち止まる3つ
- 固有名詞(会社名・人名・商品名・制度名)→ 実在するか、表記が正しいかを人が確認する
- 数字(日付・金額・件数・割合・統計)→ 出どころを確かめ、元の資料と突き合わせる
- 出典・URL(参考リンク・◯◯によると)→ そのリンクを実際に開いて、本当に書いてあるか見る
用語ミニ解説:幻覚(ハルシネーション)とは
幻覚(ハルシネーション)とは、AIが事実でないことを、さも事実のように出力してしまう現象のことです。わざと嘘をつきよるわけやのうて、文章を自然につなぐ過程で起きる“クセ”のようなものです。宗像の小さな製造業では「数字と社名が入った文章は、AIの初稿のままでは社外に出さない」と一本ルールを決めたことで、見積書や案内文の差し戻しがぐっと減った、という例があります。
出す前に確かめる手順(コピペOK)
大事なのは、AIに書かせっぱなしにせず、“最後に人がひと手間”を入れることです。むずかしい設定はいりません。次の3ステップを型にするだけで、誤情報の混入はかなり防げます。
手順は3ステップ
- (1) AIに「出典・自信の度合い・あやしい箇所」を自分で申告させる
- (2) 固有名詞・数字・URLは、人が元の資料や公式サイトで裏取りする
- (3) 聞き方を変えて、もう一度同じことを質問し、答えがブレないか見る
そのまま使えるプロンプト例
以下の文章を、社外に出す前にチェックしてください。
【やってほしいこと】
・会社名・人名・制度名などの固有名詞を箇条書きで抜き出す
・日付・金額・件数・割合などの数字を箇条書きで抜き出す
・それぞれについて「出典(何を根拠にしたか)」と「自信の度合い(高/中/低)」を書く
・自信が「中」「低」の項目には、人が確認すべき点を一言そえる
【注意】
・出典が思い当たらない項目は、推測で埋めず「出典なし・要確認」と正直に書く
・実在しない様式名やURLは作らない
【チェックする文章】
(ここに、出す前の文章を貼る)
誤情報ゼロを“数字”で見えるようにする
チェックの型ができても、「ちゃんとやれとるか」を感覚だけで判断すると、忙しい日にすり抜けてしまいます。効果は感覚で終わらせず、1つだけ数字を決めて記録すると続きます。狙いはシンプルで、社外に出す文書への誤情報の混入をゼロに近づけることです。
- 誤情報の混入件数:社外に出した文書で、後から見つかった事実誤りが月に何件か
- 裏取り実施率:固有名詞・数字を人が確認してから出した文書の割合
- 差し戻し・謝罪の回数:誤りが原因でのつくり直しや謝罪が月に何件か
まとめと次にやること
- AIは「分からん」より「それっぽい嘘」で埋めがち。自信の強さと正しさは別ものです
- あやしいのは「固有名詞・数字・出典」の3つ。ここだけは人が必ず裏取りします
- 「出典を言わせる→人が確認→聞き方を変えて再確認」を型にすれば、誤情報の混入は防げます
次にやること:まずは今日これから社外に出す文書を1つだけ選んで、上のプロンプトで「固有名詞と数字の出典リスト」を作ってみましょう。リストを1枚見るだけで、出す前に直せる安心がぐっと増えます。
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