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シフト作成に毎月半日。希望集約からAIでたたき台まで仕組み化する手順

シフト作成に毎月半日。希望集約からAIでたたき台まで仕組み化する手順

「シフトの希望がLINEやら口頭やら紙やらでバラバラに来て、毎月、半日つぶして手で組んどる」——人手のやりくりがある現場で、ほんとよう聞く悩みです。希望を集めるのに時間がかかり、組んだ後に「その日は無理でした」と後出しが来て、また組み直し。気づけば半日どころか、まる一日とられとった、なんてこともありますよね。実はシフト作成は、希望の集め方を1か所にそろえて、AIに“たたき台”だけ作らせる——この2点を仕組みにするだけで、ぐっとラクになります。この記事では、希望をフォームに集約してAIで勤務表のたたき台を作る手順を、現場の例とbefore/after、そして「作成時間」という1つの数字の見方つきでお伝えします。

この記事のポイント

希望は「1か所・同じ形」で集めるのが先

LINE・口頭・紙のバラバラ希望をフォームに集約。集める形をそろえるだけで、後の作業が一気に軽くなります。

AIには「完成版」でなく「たたき台」を任せる

希望と最低人数を渡して、勤務表の下書きをAIに作らせる。最終判断は人が握るので安心です。

効果は「作成時間」1つで測る

半日→何分になったか。数字を1つ決めて記録すれば、仕組みが続くか一目で分かります。

なぜシフト作成に半日もかかるのか

シフトに時間がかかる原因は、組む作業そのものより「希望を集めて、形をそろえる」前さばきにあることがほとんどです。LINEで来た希望、口頭で言われた希望、紙に書かれた希望を、いったん頭の中で一覧に並べ直す。この“翻訳”に一番手間がかかっとるとです。ここを仕組みにすれば、半日の作業はかなり削れます。

時間を食っとるのは「組む」より「そろえる」

薬院の飲食店では、店長が毎月、スタッフ十数人ぶんのLINEを1件ずつ遡って希望を拾い、ノートに書き写してから組んどったそうです。この「拾って書き写す」だけで2〜3時間。春日の小売店でも、紙の希望表を回収して読み解くのに半日の半分が消えていた、という声があります。つまり、組む前の“そろえる作業”をなくすのが一番効きます。几帳面に手で集めるほど、皮肉にも時間が増えていくとです。

Before / After(よくある手戻り)

  • Before:希望がLINE・口頭・紙でバラバラ → 店長が頭の中で一覧化 → 組んだ後に「その日は出られません」と後出し → また組み直し
  • After:希望を1つのフォームに集約 → そのままAIに渡してたたき台を作成 → 人が最終調整 → 後出しが減り、組み直しも最小限
手戻りの多くは「組み方」ではなく「希望の集め方がそろっていない」ことから生まれます。最初にそろえるべきは作業の前段です。

まず希望を「1つのフォーム」に集約する

AIに渡す前に、希望の集め方を1か所にそろえます。ここが仕組み化の土台です。むずかしいシステムはいりません。無料のフォーム(Googleフォムなど)を1枚作り、「希望はこのリンクから」と全員に統一するだけで十分です。

フォームに入れる項目は4つでいい

  • (1) 名前
  • (2) 出られる日・出られない日(日付を選ぶ形に)
  • (3) 入れる時間帯(朝・昼・夜など、現場に合わせて)
  • (4) 上限の希望(週◯日まで、など。あれば)

項目を増やしすぎると、スタッフが入力を面倒がって結局LINEに戻ります。最初は4項目までに絞るのが続けるコツです。糸島のカフェでは、項目を「出られない日」と「入れる時間帯」の2つだけに割り切ったことで、提出率が一気に上がった、という例があります。

用語ミニ解説:集約とは

集約とは、バラバラに来る情報を「同じ場所・同じ形」に集めることです。集約さえできていれば、その先はコピーして貼るだけ。逆に、ここがそろっていないと、AIに渡す前の手作業がいつまでも残ります。仕組み化は派手な道具より、入口をそろえることから始まるとです。

AIで勤務表のたたき台を作る手順(コピペOK)

フォームに集まった希望を、AIに“たたき台”として組ませます。ポイントは、AIに完成版を期待しないこと。最低限のルールと希望を渡して、下書きだけ作らせる——最終判断は人が握ります。無料のChatGPTなどに、集めた希望と「埋めたい枠」を渡すだけです。

手順は3ステップ

  • (1) フォームの回答を表(コピーした表でOK)にして、希望をひとまとめにする
  • (2) 「曜日ごとの最低人数」と「守ってほしいルール」をメモに書き出す
  • (3) AIに希望とルールを渡して、勤務表のたたき台を作ってもらう

そのまま使えるプロンプト例

シフトたたき台づくりプロンプト
以下のスタッフの希望と店のルールをもとに、1週間ぶんの勤務表の「たたき台」を作ってください。

【やってほしいこと】
・各日・各時間帯の必要人数を満たすように割り当てる
・本人が「出られない」とした日には絶対に入れない
・誰がどの枠か分かる表の形で出す
・人数が足りない枠は「不足」とはっきり書く

【注意】
・あくまで下書き。最終調整は人が行う前提でよい
・希望が矛盾する場合は、勝手に決めず「要確認」と書き出す
・氏名は名字だけにし、連絡先など個人情報は扱わない

【店のルール】
(例:平日の昼は2人以上、夜は3人以上/1人あたり週4日まで など)

【スタッフの希望】
(ここにフォームの回答を表で貼る)
守秘・個人情報に注意。スタッフの電話番号や住所などはAIに貼らず、名字だけで扱いましょう。AIが出すのは“たたき台”です。実際の確定シフトは、無理な連勤や法令上の休憩・休日のルールを人が必ず確認してから出してください。

「たたき台→人が仕上げ」で作成時間を測る(数字の見方)

たたき台がそろうと、シフト作成は「ゼロから手で組む仕事」から「下書きを直す仕事」に変わります。これが仕組み化の効果です。効果は感覚で終わらせず、1つだけ数字を決めて記録すると続きます。シフトなら、測るべきは「作成時間」がいちばん分かりやすかです。

  • 作成にかかった時間:希望集約からシフト確定まで、何分かかったか
  • 組み直しの回数:後出しや矛盾で組み直した回数が月に何回か
  • 任せられる人の数:店長以外に、たたき台まで作れる人が何人いるか
KPIは欲張らず1つでOK。たとえば「作成時間が半日(約4時間)→1時間半になった」だけでも、毎月の負担はぐっと軽くなります。

まとめと次にやること

  • シフトの時間を食っとるのは「組む」より「希望をそろえる」前さばき。まずフォームで集約します
  • AIには完成版でなく「たたき台」を任せ、最終判断は人が握ると安全です
  • 効果は「作成時間」1つで測れば、仕組みが続いているか一目で分かります

次にやること:まずは希望を集める無料フォームを1枚だけ作って、来月ぶんから「希望はこのリンクで」に統一してみましょう。集約ができた時点で、半日仕事の半分はもう終わっとります。

うちの現場ならどう組む?と思ったら、ちょっとLINEで聞いてみてください。

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小倉 直樹(おぐら・なおき)

執筆者紹介

小倉 直樹(おぐら・なおき)

業務改善ライター/元SE

紙とExcelを卒業するための実務的な工夫を得意とする。
「仕組み化で人に頼らない現場づくり」をテーマに、効率化事例やツール導入のノウハウを紹介。
几帳面な性格から、記事内でも「チェックリスト化」「手順分解」にこだわる。

趣味:釣り/Excelマクロ収集/家電リサーチ

■出身地
福岡県北九州市

■学歴
1990年 福岡県立東筑高等学校 卒業
1994年 九州工業大学 情報工学部 卒業

■経歴
1994年 SIer勤務 システムエンジニア…中小企業の基幹システム構築
2004年 事業会社 情報システム部…社内業務の効率化・RPA導入
2013年 独立コンサルタント…バックオフィス改善・業務標準化支援
2025年 「ChotGPT Fukuoka」専属ライター…紙業務のDX・仕組み化事例を担当

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