「評価があいまいで、納得されとらん気がする」「頑張っとる人ほど辞めていく」──福岡の中小企業さんで、よう耳にする悩みです。評価制度を作ろうとしても、「難しか」「大企業向けやろ」と感じて、そのまま手が止まっとる会社も多かとです。
そこで今回は、評価に“仕組み化”の視点を少しだけ入れるという考え方をお話しします。完璧な制度はいりません。ほんの小さな工夫で、「続く会社」に一歩近づけます。
人は「ちゃんと見てもらえとる」「基準が分かる」と感じたとき、安心して力を出せます。
この記事のポイント
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人だけ見ない
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個人の頑張りだけやなく、仕組みへの貢献も評価します。
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再現性が大事
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誰がやっても回る工夫を、評価に入れます。
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現場が楽になる
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仕組み化を評価すると、仕事が属人化しにくくなります。
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続く会社になる
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人が辞めにくい土台づくりにつながります。
なぜ評価がモヤっとしがちなんか
中小企業では、「売上」「頑張り」「社長の印象」で評価が決まりがちです。これ自体が悪いわけやありませんが、どうしても人によって受け取り方が変わりやすくなります。
福岡の会社でありがちな話
「あの人は長年おるけん」「あの人は口数少なかけん評価しにくい」──こんな空気、覚えありませんか。屋台でも、常連さんほど何となく大事にされる、あの感じに近かです。
これが続くと、「自分はちゃんと見られとるとやろか」という不安が、少しずつ溜まっていきます。
評価が人依存になる怖さ
人だけを見る評価が続くと、引き継ぎが進まず、仕事がブラックボックス化します。結果、誰かが休んだだけで現場が回らん、という状態になりがちです。
これは評価の問題というより、会社全体の安心感の問題でもあります。
「仕組み化」って何すると?
仕組み化とは、「誰がやっても同じ結果が出やすくなる工夫」のことです。難しかツールやDXの専門知識は、今は必要ありません。
具体的な例
・手順を紙1枚にまとめた
・新人でも分かるチェック表を作った
・自分しか分からん作業を、みんなに共有した
これ全部、立派な仕組み化です。「大したことなか」と思いがちですが、会社にとっては大きな財産です。
福岡の現場での実感
「あの人がおらんでも回るごとなった」──これは冷たか言葉やなく、むしろ信頼の証です。博多山笠も、一人欠けたら止まるわけやなく、役割が共有されとるけん続きます。
評価にどう入れたらよかと?
制度を一から作り直す必要はありません。今の評価項目に、一項目足すだけで十分です。
おすすめの評価観点
・仕事を楽にする工夫をしたか
・他の人が使える形に残したか
・属人化を減らす動きをしたか
点数はざっくりでかまいません。「やっとる・まあまあ・まだ」の3段階くらいでも、十分機能します。
よくある失敗
一番多いのは、「完璧な仕組み」を求めすぎることです。現場は、7割できとれば合格くらいが一番動きやすかとです。
人は、できた実感があると次も動けます。
仕組み化を評価すると何が変わる?
評価に入れるだけで、行動は自然と変わります。これは人の心理として、とても素直な反応です。
自発的に改善が出てくる
「これやったら評価される」と分かると、現場から自然と改善案が出てきます。これは内発的動機づけ(自分からやる気が湧く状態)が働いとる証拠です。
社長や上司が細かく言わんでも、動く空気が生まれます。
続く会社の共通点
人に頼りすぎず、仕組みが少しずつ積み上がっとる会社は、景気が変わっても踏ん張れます。顔が見える商店街が長く続くのと、同じ理由です。
まとめ
- 評価が人だけだと、不満がたまりやすくなります
- 仕組み化は、小さな工夫で十分です
- 評価に入れると、人の行動は変わります
次にやること:次の評価面談で、「最近、仕事を楽にする工夫、何かした?」と一言聞いてみましょう。その一言が、会社の未来を少し変えます。