「うちは紙の日報で十分たい」と思いよった皆さん、写真でサッと記録して、ChatGPT(写真を理解して数えたり異常を見つける機能)が自動で数量・不良を拾えますけん、だいぶ楽にできます。農業・水産・建設の現場は、モノが動くけんこそ“見たまま”がいちばん正確です。本記事では、スマホで撮った写真から日報を作り、ChatGPTで「箱数・トレイ数・ブロック数」や「欠け・変色・漏れ」などを自動抽出するコツを、福岡の現場感でやさしく解説します。
この記事のポイント
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写真が“証拠”と“データ”に
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スマホ写真を残すだけで、ChatGPTが数量カウントや異常抽出まで自動化できます。手書きの数え間違いを減らせます。
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小さく始めてすぐ効果
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まず1現場・1項目・1週間で試しましょう。撮影ルールと出力フォーマットを固められます。
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現場ごとの撮影ルールが肝
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逆光・ブレ・養生で見えない…を防ぐ撮り方を決めて共有しましょう。誰が撮っても同じ品質にできます。
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既存ツールとつなぐ
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ChatGPTの出力をCSVで保存・共有しましょう。会計や在庫台帳とつなげやすくできます。
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情報の扱いも安心設計
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顔や車番の写り込み対策、保存期間、権限分けを最初に決めておけば安心できます。
写真で日報:なぜ“書く”より“撮る”が速いのか
現場は、数と状態の変化が命です。写真なら「今そこにあるモノ」を一発で残せます。さらにChatGPT(画像理解)が写っている箱・トレイ・ブロックを数えたり、欠け・変色・漏れなどの異常を拾えます。“撮る→ChatGPTで数と異常→CSV→日報”の流れにすれば、残業もムダな電話確認も減らせます。
福岡の現場イメージで考える
たとえば博多の青果市場では「みかんの平(箱)」の段積み写真から箱数を自動カウントできます。糸島の牡蠣小屋なら、トレイの枚数や殻割れ率を拾えます。筑後の造成・建売現場なら、コンクリートブロックの段数や欠けを抽出できます。写真1枚に“数量と状態”が同居しとるけん、後から見返しても話が早くできます。
カタカナ用語の最小だけ:仕組みのミニ解説
難しく考えんでよかです。ChatGPTの画像理解で「物体検出(写っているモノを見つける)」「分類(OK/NG)」「OCR(ラベルの文字・ロットを読む)」を使い分けできます。箱の角形を見つけて数える、ひび割れをNGにする、ラベルのロット番号を読み取る——その組み合わせで現場に合わせられます。
AIが拾える「数量」と「異常」の基本パターン
何でもかんでも自動化は難しかですが、よく効く型があります。まずはこの4タイプを押さえましょう。
数量カウントの型
箱・パレット・トレイ・ブロック・袋・コンテナなど、形が一定で繰り返し並ぶものは数えやすいです。撮影方向をそろえ、重なりが少ないように置くと、正確に拾えます。
異常検知の型
割れ・欠け・変色・汚れ・異物混入・水漏れ・錆・膨れなどは、OK/NG例を数枚ずつ添えればChatGPTで抽出できます。季節や照明差も混ぜた写真を用意すると現場で強くできます。
よくある失敗と対策
逆光で真っ黒、夜間のブレ、養生シートで見えない、ラベルが曲がって読めない…このあたりで精度が落ちます。撮影ルールをカード化して配り、全員同じにしましょう。
撮影ルール・チェックリスト
- 撮る位置を2〜3mに固定しましょう(足元にテープ印を貼ると良いです)。
- 全体→アップの2枚撮りを基本にしましょう。
- 逆光を避け、暗い時はライトONにしましょう。
- ラベルは平らに、ピントが合うまで1秒止まりましょう。
- 同じ背景・同じ置き方を心がけましょう。
導入は“小さく速く”:1週間スプリントで回す
最初から全現場に広げると詰まりやすかです。1現場・1品目・1週間の小さな実験で、撮影ルールと日報様式を固めましょう。
福岡のスモールスタート例
糸島の葉物農家さん:収穫後の出荷箱だけを対象に、箱数カウント+変色NGの2項目で1週間。博多湾の加工場:トレイ枚数+氷の溶け。東区の改修現場:ブロック段数+欠け。どれも「撮る→ChatGPT→確認→日報PDF/CSV」を朝礼で回せます。
日報テンプレ(最小4項目)
- 撮影リンク(写真ID)
- AI結果(数量/NG種別/信頼度)
- 手直しメモ(人の最終判断)
- 担当・場所・時刻
運用のコツ(連絡網と教育)
撮影→アップロード→AI→通知の流れは、既読文化に強いLINEやチャットに連携できます。「誰が・いつまでに・どこを見るか」を決め、朝礼でサンプル写真を見ながら5分練習しましょう。年配の方も「まず撮るだけ」で入れますけん安心できます。
具体手順(ChatGPTアプリで“写真→CSV”)
- 準備:スマホにChatGPTアプリを入れてログインしましょう。
ノートに次の口頭指示テンプレを保存しましょう:「この写真から対象物の数量を数えて、異常(欠け/変色/漏れ)を抽出して、CSVで出力して。列は[写真ID][数量][異常種別][信頼度][メモ]。不明は『要確認』。」 - 撮影:撮影ルールに沿って全体+アップを撮りましょう。
- 投入:ChatGPTアプリで新規チャット→写真を添付→テンプレを話す/貼る→「CSVで出力して」と伝えましょう。
- 整形:列順・単位・NG語を口頭で追加指示しましょう(例:「NGは『欠け/変色/漏れ』だけにして」「数量は整数」)。
- 共有:出力CSVをコピー→スプレッドシートに貼り→LINE『お知らせ専用』へリンクを投稿しましょう(
[確]タグ)。
ツール選び・費用感・つなぎ方
道具は“撮る・送る・読む・残す”の4機能で見比べると迷いにくくできます。最初はスマホ+ChatGPT+スプレッドシート+クラウド保存(Drive等)で十分始められます。契約は無料枠やトライアルで体験してからにしましょう。
選定チェックリスト
- スマホ標準カメラでOKか(専用アプリ強制は教育コスト増です)。
- ChatGPTの画像理解に合う被写体か(形が一定・重なり少なめ)。
- CSV入出力・共有が簡単か(シート連携できるか)。
- 撮影メタデータ(場所・時刻)を写真名やメモに残せるか。
- 権限・保存期間・マスキング(顔や車番の自動隠し)を運用に組み込めるか。
現場別の活用ヒント
- 農業:出荷箱の数・ラベルOCR・変色/傷を拾えます。
- 水産:トレイ・コンテナ数・氷量・混入物を拾えます。
- 建設:資材段数・欠け・ひび・養生状態を拾えます。工程写真がそのまま日報の裏どりになります。
既存システムとつなぐ(用語ミニ解説)
CSV:表計算で開ける汎用の表ファイルです。API:システム間でデータをやり取りする窓口です。まずはCSVで出し入れし、慣れたらAPIで自動連携しましょう。会計・在庫・工事台帳に“写真ID”をキーで紐づけると、後追い調査が一気に速くできます。
セキュリティと写り込み対策
安心して使い続けるために、最初にルールを決めておきましょう。
最低限の社内ルール
- 保存期間(例:原本写真は90日、日報PDFは1年)を決めましょう。
- 顔・車番はマスキングしましょう(必要に応じてChatGPTに「顔と車番は隠して要約だけ出力」と指示できます)。
- 閲覧権限(現場/本社/取引先)を分けましょう。
- 端末紛失時のリモートワイプ(遠隔初期化)を準備しましょう。
まとめと次にやること
- 写真日報は撮る→ChatGPT→人が最終確認で、数量と異常を同時に押さえられます。
- まずは1現場・1項目・1週間で、撮影ルールとCSV様式を固めましょう。
- CSV/権限/マスキングの3点を最初に決めると、安心して広げられます。
次にやること:明日の朝礼で「撮影ルール・チェックリスト」を配り、箱数+異常1種を対象に1週間テストを始めましょう。ChatGPTアプリへ写真を添付し、テンプレ指示で即CSV化できます。