「IT化」と「DX化」、よく耳にするけれど正直どう違うのかピンと来ない…そんな声を福岡の中小企業さんからよく聞きます。「うちには関係なかろうもん」と思っていると、気づいたら競合に先を越されることもあります。この記事では、生活の例え話とビジネスの現場版を並べながら、やさしく整理していきます。
この記事のポイント
この記事のポイントは以下です。
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IT化とDX化の基本の違い
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IT化は「今のやり方を便利にすること」、DX化は「やり方そのものを変えること」と整理できます。
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生活の例で理解できる
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買い物や移動の例を使うと直感的に違いがわかります。
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ビジネス現場での具体像
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業務改善がIT化、新しいサービスや商売の形づくりがDX化にあたります。
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福岡の中小企業でも活かせる
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飲食、製造、小売など地域の商売でも身近に応用できます。
IT化とDX化の基本的な違い
ざっくり言うと、IT化は「効率アップ」、DX化は「やり方の変革」です。似ているようで大きく違います。
生活版の例え話
たとえば買い物で考えてみましょう。
IT化は「スーパーでセルフレジを使う」こと。今までレジに並んでいた時間を減らせます。
一方、DX化は「ネットスーパーで注文して、自宅まで届けてもらう」こと。買い物のやり方そのものが変わっています。
ビジネス実務版の説明
会社でいうと、IT化は「紙の請求書をやめて、パソコンでデータ入力に変える」ことです。手間は減りますが、仕事の流れ自体は変わりません。
DX化は「取引先とクラウド上でデータを共有して、自動で請求・入金確認ができる仕組みにする」ことです。仕事のやり方そのものが新しくなります。
福岡の暮らしに置きかえてみる
地元の生活や商売にあてはめると違いがもっと見えてきます。
天神への移動で考える
IT化は「西鉄電車の切符をICカードに変える」こと。支払いがスムーズになります。
DX化は「オンラインで商談するから、そもそも天神に行かなくてよくなる」こと。移動の発想自体が変わります。
福岡の飲食店での例
IT化は「予約を電話からLINE予約に変える」こと。手間が減り便利になります。
DX化は「注文から会計までスマホで完結し、店員さんは接客に集中できる」こと。商売のやり方が変わります。
よくある誤解
「うちもパソコンを導入したけん、DX化ばしとる」と思われがちですが、それは多くの場合IT化にとどまっています。
DX化は新しいビジネスの形を生み出す取り組みなので、「効率化」だけで満足すると途中で止まってしまいます。
チェックリスト
- 単に「紙をデータにしただけ」ならIT化
- 「仕事のやり方」や「お客さんへの提供方法」まで変えているならDX化
- 自社の商売で「お客さんとの関わり方」が変わっているかを確認
まとめと次の一歩
ここまでの内容を整理すると次のとおりです。
- IT化は「便利にする」こと、DX化は「やり方を変える」こと
- 生活版とビジネス版の例で考えると理解しやすい
- 福岡の中小企業でも身近なところからDX化を進められる
まずは「うちのIT化は効率アップで止まっていないか?」を振り返ってみましょう。