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IT苦手な社員でもわかる!DXを“家の片づけ”にたとえてみた

IT苦手な社員でもわかる!DXを“家の片づけ”にたとえてみた

「DXって言われても、パソコン苦手やけん分からん」という声、職場で聞いたことありませんか?確かに、専門用語ばかりだと身構えてしまいますよね。そこでこの記事では、DXを“家の片づけ”にたとえて、誰でも分かる形で解説します。片づけのイメージを重ねると、DXがぐっと身近に感じられます。

この記事のポイント

この記事のポイントは以下です。

DXは「片づけ」と同じ

家の片づけのように、要らないものを減らして使いやすく整えるのがDXの基本です。

最初は小さな場所から

いきなり全部を片づけるのではなく、机の上や一部屋から始めるのがコツです。

道具を工夫して使う

片づけに便利グッズを使うように、DXも身近なアプリやツールを活用すれば十分です。

福岡の例で説明しやすい

博多の飲食店が紙の伝票をタブレットに変えるのも「片づけ」の一種と考えられます。

片づけの達成感=DXの成果

片づけ終わった後の「スッキリした!」という気持ちは、DXで仕事が楽になった時の喜びに通じます。

DXを片づけにたとえると?

DX(デジタルトランスフォーメーション)は難しい言葉ですが、実は「家の片づけ」と似ています。ごちゃごちゃした状態を整理して、必要なものをすぐに使えるようにする。これがDXの考え方に近いんです。

具体例:家の片づけとの共通点

  • 家の片づけ:要らない物を捨ててスッキリさせる
  • DX:使っていない書類や古いやり方をやめ、デジタルで効率化する

用語ミニ解説:デジタル化・IT化・DXの違い

よく混同される「デジタル化」「IT化」「DX」は、実は少しずつ意味が違います。片づけのたとえで整理すると分かりやすいです。

  • デジタル化:紙の書類をPDFに変えるなど、「アナログをデジタルに変える」こと。例えるなら「紙の写真をスマホで撮って保存」。
  • IT化:デジタル化したものを活用して効率化すること。例えるなら「スマホで撮った写真をアルバムアプリで整理する」。
  • DX:IT化をきっかけに仕事や仕組みそのものを変えること。例えるなら「家族全員がスマホで写真を共有し、アルバムを作る手間自体をなくす」。
つまり、DXは単なるデジタル化やIT化の延長ではなく、“働き方そのものの片づけ”なんです。

最初は小さな場所から始める

片づけも、家全体を一気にやろうとすると挫折しますよね。まずは机の上や押し入れ一つから始めるのが現実的です。DXも同じで、小さな業務から少しずつデジタル化することが大切です。

福岡の例

博多の八百屋さんが、配達ルートを紙のメモから地図アプリに変えただけで効率が大きく改善した例もあります。まさに「台所の引き出しを片づけた」ような感覚です。

片づけあるあるをDXにたとえる

  • 押し入れ:古い布団や使わない物を詰め込んでいる → DXでは「不要な紙の資料や古いデータを整理する」
  • 冷蔵庫:奥に賞味期限切れの調味料が眠っている → DXでは「古いファイルを削除し、最新データだけを残す」
  • 引き出し:ハサミやペンが見つからない → DXでは「情報がバラバラで探すのに時間がかかる」
  • 玄関:靴が散らかってつまずく → DXでは「システムが複雑で作業が止まる」

片づけあるあるを重ねると、社員みんなが「ああ、分かる!」とイメージできます。

片づけを後回しにするとどうなる?

片づけを先延ばしにすると、どんどん物が増えて探すのに時間がかかります。冷蔵庫なら食材が腐って無駄になりますよね。DXも同じで、後回しにするとデータが散らかり、業務が止まるリスクが増えてしまいます。だからこそ「小さな片づけ」から始めることが大切です。

片づけの達成感=DXの成果

片づけが終わった後、「部屋が広くなった」「気持ちがスッキリした」と感じますよね。同じように、DXで無駄な作業が減ると「仕事が楽になった」「時間ができた」という成果を実感できます。この達成感が次の改善につながる原動力になります。

道具を上手に使う

片づけで収納ボックスや仕切りを使うと便利ですよね。DXも同じで、特別なシステムを入れなくても、無料アプリや既存のツールを工夫すれば十分です。

具体例

  • 社内連絡を紙や口頭ではなくLINEグループにまとめる → 情報が散らからず、すぐに探せる
  • 経費の精算を手書き伝票からスマホ撮影アプリに変える → 計算間違いが減り、処理が早くなる
  • 会議の議事録を紙ではなくGoogleドキュメントで共有 → 修正や検索が簡単になる
  • 紙のシフト表をやめてクラウドのカレンダーに → 誰でもすぐ確認でき、変更もスムーズ
  • FAX注文をメールやフォーム入力に切り替え → 情報の抜け漏れや転記の手間がなくなる

これらは特別なシステムを入れなくてもできる、実務で役立つ「片づけの道具」です。

福岡の会社の実例

  • 博多の飲食店:予約を電話からネット予約に切り替え、スタッフの電話対応が大幅減
  • 天神の小売店:仕入れの発注をFAXからLINEオフィシャルアカウントに移行し、発注漏れを解消
  • 福岡の建設会社:現場写真を紙提出からクラウド共有に変更し、報告が即日完了
  • 久留米の整骨院:診察券アプリを導入し、紙カード管理をやめて受付がスムーズに

地域の会社の工夫を紹介すると、「うちでもできそう」と社員がイメージしやすくなります。

チェックリスト

DXを片づけにたとえたとき、次のチェックができれば第一歩は成功です。

  • 「小さな場所」から始めているか
  • 「便利な道具」を活用しているか
  • 「不要なものを捨てる」感覚を持てているか
  • 「片づけあるある」にたとえて説明できるか
  • 「後回しにした時のリスク」をイメージできるか
  • 「片づけの達成感」を成果として伝えられるか
  • 「デジタル化」「IT化」「DX」の違いを説明できるか
DXを片づけに置き換えると、誰でも気軽に始められることが分かります。

まとめ

  • DXは「家の片づけ」と同じ感覚で理解できる
  • 最初は小さな業務から整理するのが成功のコツ
  • 身近なアプリやツールを使えば十分取り組める
  • 押し入れ・冷蔵庫・引き出しなど片づけあるあるで説明すると分かりやすい
  • 片づけを後回しにすると無駄や混乱が増える=DXも同じ
  • 片づけの達成感はDXの成果そのもの
  • 「デジタル化」「IT化」と「DX」の違いを理解して進めることが大切

次にやることは、自分の仕事の「片づけポイント」を1つ探すことです。そこからDXが始まります。

もうちょっと知りたかなら、サクッとメールばちょうだい。

糸島 歩(いとしま・あゆむ)

執筆者紹介

糸島 歩(いとしま・あゆむ)

DX設計者/DX解説ライター

地域の中小企業の現場を30年追い続けてきた編集者。
「むずかしいDXを、現場の言葉に翻訳する」が持ち味。
記事だけでなく、構成テンプレ・用語の言い換え辞書まで整える職人気質。

趣味:糸島ドライブ/磯あそびと子ども科学館めぐり/コーヒー焙煎少々

■出身地
福岡県糸島市

■学歴
1991年 福岡県立修猷館高等学校 卒業
1995年 九州大学文学部 卒業

■経歴
1995年 地方紙 経済部記者(福岡)…製造・建設・流通の中小企業を取材
2005年 事業会社 広報/オウンドメディア立ち上げ…BtoB記事と導線設計
2012年 フリー編集者…採用広報・事例記事・ホワイトペーパー制作
2018年 IT/SaaS企業 コンテンツストラテジスト…DX導入事例とHow-to量産
2025年 「ChotGPT Fukuoka」専属ライター…“ちょっとDX”の入門・事例・制度解説を統括

目次

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